[連載小説]戦う法務課長 第43話「コンプライアンス編(2)」

2014年7月20日|北島敬之 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社/代表取締役
コラム トラックバック (0)

体 制

 

中堅総合商社ミシマの法務部副部長である隼太郎は、上司である管理担当役員の秦より、欧州からの内部告発メールに関する調査を命じられた。内部告発は、英文メールでミシマのコンプライアンス窓口宛に送られていた。

ミシマのコンプライアンス体制は、社長をコンプライアンス委員長とし、管理担当役員が事務局長となり、委員として財務、経営企画、人事、広報室、秘書室の責任者それぞれの担当役員が名を連ねている。コンプライアンス窓口とは、いわゆるホットラインの連絡先であり、通報者は電話、メールいずれでも連絡することができるようになっている。特に、海外にある現地法人のスタッフも通報しやすいよう外部の業者と契約をして、24時間かつ英語対応が可能な窓口も用意した。今のところ、通報内容は、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントといった人事的な内容のものが多い。

また、ミシマでは顧問法律事務所と契約し、電話相談窓口を設けている。内部の窓口には通報を躊躇するような場合でも、法律事務所への連絡は、通報者本人が希望しない限りは、契約者であるミシマに対してもその氏名、所属を伝えない、ということが周知徹底されていた。

もっとも、どこの誰かがまったくわからないようであれば、その後の調査に時間がかかる、ということもあわせて説明してある。

%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%BD%93%E5%88%B6.png

>>続きを読む

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL: http://businesslaw.jp/cgi-bin/mt2/mt-tb.cgi/177