コラム

[連載小説]戦う法務課長 第3話「契約交渉①」
北島敬之 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社/代表取締役

機 内    モスクワ空港から国内線に乗り継いでY共和国に向かう。モスクワより極東方向へ戻る約6時間のフライトである。今回の出張準備のおかげで、締切りに間にあわない仕事を何とか出張期間中に処理し、現地よりメールで回答するということで猶予してもらった案件が5件、実務家向け法律雑誌に寄稿する原稿2本を隼は抱えていた。モスクワまでの国際線はともかく、国内線は全体に薄汚れた感じで、しかも、壊れたシートもいくつかある。そんな中での唯一の幸福は、隼のシートが喫煙席であったことだ。早速、空港で買った...

[連載小説]戦う法務課長 第2話「契約内容の検討」
北島敬之 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社/代表取締役

早 朝    午前6時45分。誰もいないオフィス。隼は、まだ目を通していないメールや、回覧物を処理しようと早めに出社した。昨晩は、英国の機械メーカーとの販売代理店契約、イスラエルのバイオ関係のベンチャー会社との将来の事業展開に関する協定書他5件の契約を検討し、加えて、頓挫している香港不動産プロジェクトについての相談を受ける等、息つく暇もなかった。90通近い未開封のメールのタイトルのみをざっと確認。今日の予定をチェックする。今日こそは、先日、依頼のあったロシア向け掘削機械商売にからんだ契...

[連載小説]戦う法務課長 第1話「契約作成の依頼」
北島敬之 ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社/代表取締役

2004年5月から2009年12月まで雑誌「ビジネス法務」に掲載された企業法務小説「戦う法務マン」シリーズを、BLJ Onlineで連載します。 国際取引において法務担当者が関与するさまざまな場面が、主人公「隼太郎」の物語としてスリリングに展開していきます。どうぞお楽しみください。   ――中堅商社法務課長の隼は国際法務を担当し、忙しく飛び回る日々。今日も機械部門の課長からある契約の相談を持ちかけられて……。   突然の電話  2004年秋のある日。現在21:30。今日はいつ...

震災復興に関連した支援策一覧
中野明安 弁護士

※ 制度が発表時から変更になることもあります。詳細は各自ご確認ください。 本誌2011年6月号63頁「震災法務」に掲載したリンク集です。 事業者向け貸付けなど、復興に関連した情報を弁護士の中野明安先生にご提供いただきました。 1.融資 災害復旧貸付け 災害復旧のための設備資金、長期運転資金の貸付け問合せ先:日本政策金融公庫 災害復旧資金 危機対応業務(損害担保付貸出) 設備資金(長期)、運転資金(長期・短期)(PDF)対象者:東日本大震災により被害を...

法務のための震災対応資料集
Business Law Journal 編集部

※ 時間の経過に伴いリンクが切れていたり、発表内容が変更されている可能性もあります。最新の情報は各自ご確認ください。 本誌2011年6月号特集「震災法務」62頁に掲載したリンク集です。 震災に伴う特例措置や、災害対策マニュアルの見直し等に関連した情報を集めました。 ●弁護士、出版社等 日本弁護士連合会災害復興支援委員会 東日本大震災法律相談Q&A(PDF) 日本労働弁護団 東北関東大震災と労働問題Q&A 弁護士法...

日本を、有権者の多数決で立法し、かつ、行政府の長を選ぶ民主主義国家へ変えよう
升永英俊 弁護士

仮に、男は1票、女は0.9票という一票の不平等を定める選挙法の規定があったとしましょう。 更に、最高裁判所のある裁判官は、「この男女の1票の不平等を定める選挙法の規定は、合憲かつ有効」という意見であり、他の裁判官は、「この男女の1票の不平等を定める選挙法の規定は、違憲かつ無効」という意見だとしましょう。 最高裁判所裁判官に対する国民審査の時に、100人の女性中、100人が、国民審査権の行使として、有効派裁判官(合憲派)に不信任の投票をするでしょう。100人の男性の多くも、同じように、不信任の投...

時価会計の一時凍結?
弥永真生 筑波大学大学院教授

 サブプライム問題に端を発した証券化商品市場の混乱や株式価格の下落をうけて、金融商品の時価評価要求を一時凍結してほしい、凍結すべきであるというような要望・主張があることが最近報道されている。また、その方向で日本の会計基準が改正されるのではないかという観測も示されている。  しかし、企業会計基準委員会は、10月17日に「金融危機対応に関する報道について」というお知らせにおいて、「一部報道で、企業会計基準委員会で時価会計一部凍結や金融商品の時価会計の適用の緩和を決定したかのような記事が出されています...

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